
どんな旅?
「本州最北端・青森県において、多様な海の恵みとどのように向き合い、暮らしに取り入れているのか」。
青森県は本州の最北端に位置し、太平洋・日本海・陸奥湾・津軽海峡という4つの海に面しています。さらに、汽水湖である十三湖と小川原湖を含めると、6つの異なる水域を有する県でもあります。これらの海や湖はそれぞれ環境が異なるため、漁獲できる魚種のバリエーションが非常に豊かで、多種多様な海産物を駆使した食文化が、県内各地の日々の暮らしに根づいています。

この“6つの海”すべてを2泊3日でめぐるのはさすがに難しいため、日本海側と太平洋側に分けて、2回にわたって開催することにしました。それぞれの海で獲れる海産物を堪能しながら、現地で漁業や水産加工などに携わる人々との出会いを通じて、海とともにある暮らしを体感する2泊3日のおいしい旅です。
この旅のキュレーター
今回の旅のキュレーターは、食文化を題材にした書籍を手掛ける編集者・小林淳一氏。
10年前、青森県観光国際戦略局にて観光アドバイザーとして活動する中で、津軽伝承料理の活動を行う「あかつきの会」に出会い、おばあちゃんたちの叡智の詰まった調理法とそのおいしさに感銘を受け、当時、伝承活動を休止しようとしていたあかつきの会の現状を知り、「このまま、おばあちゃんの味を無くしてはならない」と一念発起。以来「あかつきの会」を取材し続け、書籍化や観光ツアーの開発など幅広く継承に携わっています。
青森県をはじめ北東北エリアに通いつめている小林さんだからこそ知っている食の体験を、今回も特別に編集してくださいました。

編集者/株式会社コバヤシライス代表。雑誌「metoro min.(メトロミニッツ)」など3ブランドを立ち上げ、創刊編集長を担当。編集対象は、生活文化や観光・体験コンテンツ、飲食店の業態開発・プランニングプロデュースなど多岐にわたる。ミッションは、「未価値の価値化」。
青森県の6つの海をめぐる(下)
2026年1月、今回のツアーでは太平洋側を訪れます。(日本海側をめぐる「青森県の6つの海をめぐる旅(上)」は、2025年7月に開催しました。)
太平洋側は、津軽海峡・小川原湖・太平洋という3つの水域。青森県の東側に広がる太平洋は、親潮と黒潮がぶつかる豊かな漁場であり、ホタテやイカ、サバなど多様な魚介が水揚げされます。内陸には淡水と海水が交わる小川原湖があり、シジミやワカサギなど湖ならではの恵みがあります。
さらに、北には津軽海峡があり、海流の影響を受けて多様な生態系が息づいています。

今回は、真冬の太平洋側で、旬の魚を味わい、ヒバの森でのスノーシューハイクや、大間の港での大漁旗振りなど、冬ならではの体験を予定しています。ほかにも、むつ市の神社横丁で地元の方の案内で居酒屋をめぐったり、下北地方に伝わる郷土料理「けいらん」の作り方を教えていただいたりと、地域の方々と交流する機会があります。

地元の方のお話と、五感で味わう体験を通して、冬の太平洋側の風土や暮らしに根づく食文化を探求する旅です。寒さ厳しい季節にこそ感じられる、海と暮らしのつながりを体感してみましょう。
今回も、「一人ではできない体験を」とキュレーター自ら足を運び、選び抜かれた体験の数々です。食文化を探求することはもちろん、東北を満喫するコンテンツもあります!

旅程の詳細は?
❶人に出会う:海とともにある暮らしを訪ねる
▢神社横丁で居酒屋ホッピング
田名部神社周辺にある昔ながらの飲み屋街「神社横丁」で2軒の居酒屋をホッピングしながら、峯里砂子さんと参加者のみなさんで懇親会です。
(★写真★)
解散後は、自由にスナックなどに行くことも可能です。峯さんや現地のみなさんにおすすめを聞いてみてもいいかもしれません。
出会えるひと:峯 里砂子さん
2013年にむつ市へ移住し、下北半島の食の伝道師として、食育事業や延納ボランティア事業に取り組む峯さん。おいしい料理やお酒を味わいながら、峯さんからむつ市の魅力を伺ってみましょう。
▢大間港で大漁旗でフェリーのお見送り(津軽海峡)〈青森の海 2/6〉
本州最北端・大間の港では、地元の方々と一緒に大漁旗を掲げ、フェリーの出港を見送ります。

カラフルな旗が冬の風にたなびき、港に活気とぬくもりを添える大漁旗。
海とともに生きるまちの人々の心意気に触れながら、太平洋と津軽海峡をつなぐ海の玄関口の風景を体感しましょう。
出会えるひと:島 康子さん
大間町出身で、まちおこしに取り組む島さん。「津軽海峡マグロ女子会(通称:マグ女)」を結成し、地域資源を生かした体験プログラムを企画しています。エネルギッシュな島さんと一緒に大漁旗を振り、大間のパワーを体感しましょう!
▢山口養魚場で清らかな水が育む、サーモンの養殖とワサビの栽培を見学
山口養魚場では、サーモンの養殖場とワサビの栽培の様子を見学します。ここで育った「渓流サーモン」は、のちに津軽海峡で養殖され、大きく育つと「海峡サーモン」と呼ばれます。

渓流サーモンを育てる水には、下北半島の大地が育むミネラルや有機物を豊富に含んだ川の水と、冷たい地下水を使用し、稚魚のころからこの清らかな水で育てています。
淡水で育つサーモンは、海水よりも水温が低いため、ゆっくりと成長します。そのぶん身が引き締まり、脂ののりも良く、旨み・甘み・歯ごたえのバランスに優れた一級品となります。出荷までにおよそ3年という手間と時間をかけて育てられています。

出会えるひと:麦沢 智暁さん
山口養魚場で営業担当をされている麦沢さん。お父様の山口光春さんが、淡水魚の養殖に取り組んで55年です。サーモンやイワナの養殖に加え、ワサビやクレソンの水耕栽培も行っています。
▢「けいらん」づくり体験(陸奥湾)〈青森の海 4/6〉
「けいらん」とは、小豆餡入りの大福餅を焼干しの出汁に浮かべて食べる、下北地方の郷土料理です。もともとは農作業がひと段落する11月に食べられていましたが、いまでは主に慶弔の際に振る舞われているといいます。

今回は、むつ市川内町の本間千佳子さんに教わりながら、モチゴメの粉をこね鉢(地元では「あんじょう」と呼ばれます)で捏ねて皮をつくり、できたての餅を焼干しと昆布でとった冷たい出汁でいただきます。出汁に使う焼干しは、一度炭火で焼いてから天日干しする保存食で、煮干しよりも旨みが強いといわれます。海とともにある暮らしぶりを垣間見れる一品です。

出会えるひと:本間 千佳子さん
むつ市川内町で郷土料理をつくる本間さんから、この地域ならではの「けいらん」を教わります。今では作り手も少なくなってしまったという、貴重な郷土の味です。調理を通して、ほかの地域との違いや、当時の食卓の様子、料理にまつわる歴史についてもお話を伺ってみましょう。
❷食べて体感する:海の恵みから風土をまるごと味わう
▢海鮮亭東海で海鮮ランチ(太平洋)〈青森の海 5/6〉
八戸市にある「海鮮亭 東海」では、地元で水揚げされた新鮮な魚介を味わえる定食をいただきます。寒流と暖流が交わる八戸沖は、脂ののったサバやイカが獲れる日本有数の漁場。
(★写真★)
店内からは太平洋を一望でき、目の前に広がる海の恵みを感じながら、新鮮な魚介を堪能できるのも魅力です!
▢大間のマグロと冬の海の幸を味わう(津軽海峡)〈青森の海 2/6〉
大間崎のすぐそばにある「浜寿司」は、厳選されたマグロを取り扱うお店です。1年を通して大間のマグロを味わうことができ、その確かな目利きと新鮮な味わいが自慢です。
(★写真★)
❸冬の自然を体験するコンテンツ
▢ヒバの森でスノーシューハイク
下北半島に位置する薬研地区では、東北自然歩道の一部をたどりながら、ヒバの森をスノーシューで歩きます。
(★写真★)
雪に包まれた原生林の中を進むと、清らかな空気とヒバの香りに包まれます。途中では、かつて木材を運んでいた森林鉄道跡(トロッコ線路)にも足を踏み入れ、森と人の歴史にも触れられます。
▢小川原湖〈青森の海 6/6〉
淡水と海水が混ざり合う汽水湖である小川原湖は、シジミやワカサギなどを育む、青森県を代表する湖のひとつ。小川原湖では、キュレーターの小林さんの案内のもと、湖畔を散策します。
(★写真★)
詳細情報
| 商品番号 | 245 |
|---|---|
| 開催日 | 2026年1月30日(金)-2月1日(日) |
| 開催時間 | 2泊3日 |
| 参加費 | 大人 125,000円(税込)※東京駅から現地までの交通費、宿泊費、旅程表に含まれる現地での飲食、コンテンツ体験費、大型バスでの現地の移動費込みの料金です。 |
| 集合場所 | 東京駅 |
| 会場・実施場所 | 八戸、下北半島 |
| 当日の服装 | 動きやすい服装 | 定員(最小/最大) | 15名 |
スケジュール
【1日目】
東京駅7:32ーーー10:24新青森駅10:30===11:00海鮮亭東海(海鮮定食)12:00===13:00小川原湖見学15:00===16:30ホテルユニサイトむつ(チェックイン)17:45・・・18:00神社横丁めぐり&懇親会(峯里砂子さん案内)
【2日目】
ホテル出発8:10===9:00薬研地区(ヒバの森でスノーシューハイキング)10:30===10:40山口養漁場(渓流サーモンの養殖現場見学)11:40===12:30浜寿司(大間のマグロ)13:30===13:40大間港(大漁旗でフェリーをお見送り)13:50大間岬14:10===14:30まるほん旅館(チェックイン)
【3日目】
旅館出発8:30===9:30けいらんづくり体験11:30===13:00ま兵(陸奥湾の海の幸)14:30===15:30新青森駅16:38---20:04東京駅
ーーー新幹線
===バス
・・・徒歩
注意事項
※宿泊場所は相部屋をご利用頂く場合がございます。ご了承ください。
※お子様も一緒にご参加いただけます。プランはお問い合わせください。
※こちらのツアーは添乗員は同行いたしません。係員がご案内いたします。
キャンセル条件について
•開催日の20日前~8日前でのキャンセルにつき20%
•開催日の 7日前~2日前でのキャンセルにつき30%
•開催日の前日のキャンセルにつき40%
•開催日の当日のキャンセルにつき50%
•旅行開始後又は無連絡不参加の場合100%
ご予約
青森県の6つの海をめぐる旅
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